円形脱毛症の原因と治療法とは?やってはいけないこと・してはいけいないことも解説?

円形脱毛症の原因と治療法とは?やってはいけないこと・してはいけいないことも解説?

円形脱毛症は、突然髪の毛が抜け落ちる症状であり、自己免疫疾患の一種とされています。発症の原因や進行の仕方には個人差があり、適切な対処をしないと症状が悪化する可能性があります。

誤ったケアをすると回復が遅れたり、脱毛範囲が広がることもあるため、正しい知識を身につけることが重要です。本記事では、円形脱毛症の原因や治療法、悪化を防ぐために避けるべき行動について詳しく解説します。

円形脱毛症とは?

円形脱毛症とは、毛根が何らかの原因で攻撃され、髪の毛が突然抜け落ちる症状を指します。主に頭皮に発生しますが、まつ毛や眉毛、体毛にも影響が出る場合があります。発症の仕方や進行速度は個人差があり、軽度のものから重症化するケースまで様々です。

円形脱毛症はその症状の違いから、複数の種類があります。

円形脱毛症の主な種類

  • 単発型円形脱毛症
  • 多発型円形脱毛症
  • 蛇行型円形脱毛症
  • 全頭型円形脱毛症
  • 汎発型円形脱毛症

それぞれの具体的な症状について解説します。

単発型円形脱毛症

最も一般的なタイプで、頭皮の一部に 1か所だけ円形または楕円形の脱毛斑ができる 状態を指します。軽度のケースが多く、適切な治療を行えば 数か月以内に自然に治癒することもあります

多発型円形脱毛症

単発型とは異なり、複数の脱毛斑が同時に発生するタイプ です。脱毛部分が広がることもあり、治療が長引くことがあります。進行によっては 全頭型や蛇行型に移行するリスク もあります。

蛇行型円形脱毛症

後頭部や側頭部を中心に、帯状に脱毛が広がるタイプ です。円形ではなく、曲線状に毛が抜けるため「蛇行型」と呼ばれます。進行がゆっくりなことが多く、放置すると脱毛範囲がさらに広がるリスクがある ため、早めの治療が必要です。

全頭型円形脱毛症

頭皮全体の毛が抜け落ちる重度のタイプです。多発型や蛇行型から進行することが多く、治療には 長期間を要するケースが多い です。ステロイド治療や免疫抑制療法など、専門的な治療が必要になります。

汎発型円形脱毛症

最も重症のタイプで、頭髪だけでなく まつ毛や眉毛、体毛(腕・脚・ひげ)など、全身の毛が抜ける 状態です。自己免疫の異常が強く関与していると考えられており、回復には長期間の治療が必要です。

円形脱毛症の人がやってはいけないこと・してはいけいないこと

普段の生活行動の中には、円形脱毛症の方がやってしまうと、症状を悪化させてしまったり、治療の効果をなくしてしまう行動もあります。

ここからは、円形脱毛症の方がやってはいけないこと・してはいけいないNG行動について解説します。

頭皮を強くこする・刺激を与える

円形脱毛症の人は、頭皮に過度な刺激を与えないことが重要です。

強いマッサージや爪を立てたシャンプーはNGです。頭皮にダメージを与え、炎症を悪化させる可能性があります。特に硬いシャンプーブラシの使用は頭皮を傷つける原因になります。

ストレスを放置する

ストレスは円形脱毛症の発症や悪化の大きな要因となるため、放置せず適切なケアを行いましょう。

日ごろの生活では、十分な睡眠時間を確保して、リラックスできる時間を作るのがおすすめです。運動不足の方は毎日軽い運動を心がけると良いでしょう。

過度なヘアスタイリングやカラーリング

過度なヘアセットやカラーリングは頭皮に大きなダメージを与えます。

ワックスやヘアスプレーの多用を控え、使用後はシャンプーでしっかり洗い流すようにしましょう。毛穴のつまりや汚れの蓄積の原因になります。

また、ヘアカラーやパーマを高い頻度で行っている人も注意が必要です。化学薬品が頭皮を刺激し、円形脱毛症の回復を遅らせる可能性があります。

偏った食生活・過度なダイエット

栄養不足は円形脱毛症の悪化要因となるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。

過度なカロリー制限は毛髪の成長に必要な栄養素を不足させます。日頃の食事では、亜鉛・鉄分・ビタミンDを意識して摂るのがおすすめです。

医師の指示を無視して治療を自己判断でやめる

円形脱毛症は医師の指示に従い、適切な治療を継続することが大切です。

ステロイド治療を急に中断してしまうと、リバウンドが起こり、症状が悪化する可能性があります。

症状が改善したからといって自己の判断でやめてしまわないように気を付けましょう。

円形脱毛症の主な原因

円形脱毛症の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。

自己免疫疾患

円形脱毛症は 免疫システムの異常 により、毛根(毛包)が攻撃されることで発症します。通常、免疫システムは体を守る役割を果たしますが、誤って毛根を「異物」と認識し、攻撃することで脱毛が生じます。

免疫の異常が起こると、毛根が炎症を起こし、毛髪が成長を止めてしまうことがあります。 この円形脱毛症は、「甲状腺疾患」「1型糖尿病」「関節リウマチ」などの自己免疫疾患を持つ人に多く見られます。

ストレス

過度のストレスが円形脱毛症を引き起こす原因の一つとされています。

ストレスによる自律神経の乱れ により、免疫系が過剰反応することがあります。また、ストレスによる血管収縮が頭皮の血行不良を引き起こし、毛根の成長を阻害します。この症状は心理的ストレスだけでなく、過労や睡眠不足 などの身体的ストレスも影響があると言われています。

遺伝的要因

円形脱毛症は 遺伝的な影響を受ける可能性 があり、家族に同様の症状を持つ人がいる場合、発症リスクが高まるとされています。

両親や親族に円形脱毛症の既往歴があると発症しやすいです。遺伝的要因だけでなく、環境要因(ストレス・生活習慣)も組み合わさることで発症リスクが上昇すると考えられています。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンの変動も円形脱毛症の一因です。甲状腺疾患(甲状腺機能低下症・亢進症)でのホルモンの乱れや更年期・産後のホルモン変動により発症します。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症には、医療機関でも複数の治療法があります。症状の進行度や範囲によっても効果的な治療法が異なるため、医師の診察を受けて慎重に選びましょう。早期に適切な治療を行うことで、症状の改善や再発の予防が可能です。

ステロイド外用薬(塗り薬)

円形脱毛症の治療で最も一般的なのが ステロイド外用薬 です。ステロイドには 免疫抑制作用 があり、過剰に活性化した免疫システムを抑え、毛根への攻撃を防ぎます。

軽度の円形脱毛症(単発型・小範囲の脱毛)に有効で、毎日使用することで、炎症を抑えて毛根の回復を促進します。

長期間使用すると皮膚が薄くなったり、毛細血管が目立つ副作用が出ることがあるため、医師の指示に従って使用してください。

ステロイド注射(局所注射療法)

ステロイドを 脱毛部分に直接注射する治療法 で、外用薬よりも即効性が期待できます。

多発型や進行型の円形脱毛症に効果的です。数週間おきに繰り返し注射を行う必要があります。

内服薬(ステロイド・免疫抑制剤)

症状が重い場合(全頭型・汎発型など)、ステロイドの内服薬 が処方されることがあります。

短期間の服用で症状を改善することが可能です。

副作用として、「高血圧」「糖尿病」「感染症のリスクの増加」が起こることがあります。医師の指導のもとで慎重に服用してください。

紫外線療法(PUVA療法・エキシマライト療法)

紫外線を照射することで、免疫系の過剰な働きを抑制する治療法 です。

中等度以上の円形脱毛症に有効だと考えられています。長期間照射すると皮膚がんのリスクがわずかに上がる可能性があるため、医師の管理が必要な治療法です。

SADBE(感作療法)・DPCP療法

皮膚に 刺激性のある化学物質(SADBEやDPCP)を塗布 し、人工的に軽度のアレルギー反応を起こすことで免疫の働きを正常化する治療法です。

慢性化・重症化した円形脱毛症に有効だと考えられています。効果が表れるまで数カ月かかることがあり、かゆみや赤みなどの副作用が出ることがあります。

JAK阻害剤

近年、新しい治療薬として JAK阻害剤(バリシチニブ、トファシチニブなど) が注目されています。

自己免疫異常を抑制する作用があり、難治性の円形脱毛症にも効果が期待されています、まだ国内では保険適用外のケースが多いので、治療を受ける際は注意が必要です。

まとめ

円形脱毛症の改善には、適切な治療だけでなく、日常生活において気をつけるべきポイントも多く存在します。

適切な治療と生活習慣の改善を組み合わせることで、円形脱毛症の回復を早めることができます。日常の小さな習慣が症状の改善に影響を与えるため、無理のない範囲で意識的に取り組んでいくことが大切です。