AGA治療のやめどきとは?やめるとどうなるのかについて医師が解説

AGA治療のやめどきとは?やめるとどうなるのかについて医師が解説

AGA治療を始めるにあたって、多くの方が「いつまで治療を続ければ良いのか」「治療をやめても大丈夫なのか」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

AGA治療は、薄毛の進行を抑制し、発毛を促進するための治療法です。治療の効果や期間には個人差があり、治療を継続するかどうかは、患者様一人ひとりの状況に合わせて判断する必要があります。

この記事では、AGA治療の種類や効果、治療をやめるタイミング、そして治療をやめた場合にどうなるのかについて詳しく解説いたします。

AGAとは?

AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。成人男性によく見られる脱毛症の一種で、額の生え際や頭頂部が薄くなるのが特徴です。

AGAは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の影響によって引き起こされます。DHTは、毛髪の成長期を短縮させ、毛髪を細くしてしまう働きがあります。その結果、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまい、薄毛が進行していきます。

AGA治療をやめるタイミングはいつなの?

AGAは治療によって完治することはありません。そのため、うまく付き合い続けることが大切です。

基本的には長期的な継続が必要とされており、治療を中止すると再び薄毛が進行する可能性があります。

そのため、AGA治療をやめるタイミングは、一概に「いつ」とは言えません。治療の経過や目的、ライフステージ、そして患者様ご自身の価値観によって最適な時期は異なります。

しかし、一般的に考えられるAGA治療終了のタイミングとしては、以下の点が挙げられます。

  • 効果が安定しているとき
  • 副作用が強いとき
  • 年齢やライフスタイルの変化したとき
  • 経済的な理由で続けることが困難なとき
  • 治療効果がでないとき
  • 自分が満足できるまで発毛したとき
  • 他の治療法を試してみたいとき

これから、AGA治療をやめるタイミングについてのポイントを説明します。

効果が安定しているとき

治療を継続し、効果が安定している場合は、医師と相談の上、治療を中止することも可能です。ただし、治療を中止すると、再び薄毛が進行する可能性があることを理解しておく必要があります。

AGA治療薬の効果が現れ、抜け毛が減り、発毛を実感できるようになるまでには、通常3ヶ月から6ヶ月程度の期間が必要です。そして、治療を継続することで、その状態を維持することができます。

治療開始から1年以上経過し、髪の状態が安定していると感じられる場合は、医師と相談の上、治療を終了する、あるいは維持療法に移行する選択肢も考えられます。維持療法では、薬の量を減らしたり、服用頻度を調整したりすることで、治療効果を維持しながら、身体への負担や経済的なコストを軽減することができます。

副作用が強いとき

AGA治療薬は、効果が高い一方で、服用によって副作用が現れる場合があります。主な副作用としては、性欲減退、勃起不全、肝機能障害などが挙げられます。

これらの副作用が強く、日常生活に支障をきたす場合は、治療の継続が困難になる可能性があります。このような場合は、すぐに医師に相談し、薬の種類を変更したり、服用を中止したりするなどの対応が必要となります。

年齢やライフスタイルの変化したとき

年齢を重ねるにつれて、AGA治療に対する意識や優先順位が変わってくることもあります。例えば、 ライフスタイルが変化し、人前に出る機会が減ることで、薄毛に対する悩みが軽減されるケースも考えられます。

また、AGA治療は長期にわたる場合が多いため、ライフステージの変化に伴い、治療を継続することが困難になるケースもあります。結婚、出産、育児など、人生の転機を迎える際には、治療の継続について改めて検討する必要があるでしょう。

経済的な理由で続けることが困難なとき

AGA治療は、健康保険が適用されない自由診療であるため、治療費は全額自己負担となります。そのため、経済的な事情により、治療を継続することが困難になる場合もあるかもしれません。

AGA治療薬には、様々な種類があり、費用も異なります。治療費が負担になっている場合は、医師に相談し、より安価な薬剤への変更や、ジェネリック医薬品の利用を検討してみるのも良いでしょう。

治療効果がでないとき

一定期間、治療を継続しても効果が見られない場合は、医師に相談し、治療法の見直しや、他の治療法への変更を検討する必要があります。

AGA治療薬の効果には個人差があり、すべての人に効果が現れるとは限りません。1年程度治療を継続しても、効果が実感できない場合は、治療方法の見直しが必要となるでしょう。

その場合は、医師に相談し、薬の種類や服用量を変更したり、他の治療法を検討したりする必要があるかもしれません。

目安としては、12か月間治療を継続して行っても効果が出ない場合は、治療の中止を検討するといいでしょう。

自分が満足できるまで発毛したとき

AGA治療の目的は、薄毛の進行を抑制し、発毛を促すことですが、最終的な目標は患者様一人ひとりによって異なります。

「髪の毛を増やして自信を取り戻したい」「以前のようなヘアスタイルを楽しみたい」など、目標とする状態に到達し、満足のいく結果が得られたと感じるならば、医師と相談の上、治療を終了することも可能です。

他の治療法を試してみたいとき

AGA治療には、薬物療法以外にも、様々な治療法があります。例えば、頭皮に直接薬剤を注入するメソセラピーや、毛髪を移植する自毛植毛などがあります。また、最新技術のエピ療法は、AGAの発症に関わる遺伝子の働きを、エピジェネティクスのメカニズムを利用して直接的に調節することで、根本的な治療が可能です。

現在の治療法に満足できない場合や、他の治療法に興味がある場合は、医師に相談し、治療法の変更を検討してみるのも良いでしょう。

AGA治療は、患者様ご自身の状態や希望に合わせて、適切なタイミングで終了することが大切です。治療を始める前、あるいは治療中に、医師とよく相談し、治療の目標や終了時期についてしっかりと話し合っておくことをおすすめします。

AGA治療をやめたらどうなるのか

AGA治療をやめると、薬の効果が切れ、DHTの生成が再開されます。その結果、再び薄毛が進行してしまう可能性があります。治療をやめてから、どのくらいの期間で薄毛が進行するかは、個人差がありますが、一般的には数ヶ月~数年と言われています。

具体的には、

  • フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬: 服用をやめると、体内のDHT(ジヒドロテストステロン)濃度が再び上昇し、毛髪の成長サイクルが乱れて薄毛が進行します。
  • ミノキシジルなどの外用薬: 使用をやめると、頭皮の血行促進効果や毛母細胞への成長促進効果が得られなくなり、発毛効果が消失し、薄毛が進行します。

AGA治療の効果を維持するためには、継続的な治療が必要となります。

治療を中断したい場合は、自己判断でやめるのではなく、必ず医師に相談してください。医師の指示に従って、徐々に薬の量を減らすなど、安全な方法で治療を中止することが大切です。

また、治療を再開する際には、以前と同じ効果が得られるとは限らないことにも注意が必要です。

AGA治療をやめる以外にも方法はある?

AGA治療の継続が困難に感じたときに、治療をやめる以外にも以下の方法があります。

減薬する

医師の指示のもと、薬の量を減らすことで、副作用を軽減しながら治療を継続することができます。
特に内服薬は成分の強さによって、かかる金額が大きく変わります。
強い成分の薬を使用しており、副作用や金額で続けることが難しい場合は、医師に相談して減薬をすることで治療を続けやすくなるでしょう。

治療方法を変える

AGAの治療法が合わない場合は、医師に相談し、他の治療法に変更することも検討しましょう。
特に最新のエピジェネティック治療は遺伝子から根本的な治療を促すため、内服薬や外用薬で効果がでなかった方でも、高い効果が期待できます。

また、根本治療のため何度も継続して治療を行う必要はありません。

現在の治療に不満を感じている方はぜひ検討してみてください。

AGA治療の種類

AGA治療には、主に以下のような種類があります。

  • 内服薬
  • 外用薬
  • 注入療法
  • 植毛
  • エピジェネティック治療

内服薬による治療

内服薬は、AGA治療において最も一般的な治療法です。毎日服用することで、DHTの生成を抑え、薄毛の進行を抑制します。効果が現れるまでには、個人差がありますが、一般的には3ヶ月〜6ヶ月程度かかると言われています。

AGA治療薬には、抜け毛を抑えるフィナステリド(商品名:プロペシア)やデュタステリド(商品名:ザガーロ)、発毛を促進するミノキシジルなどがあります。内服薬はAGA治療のスタンダードな治療法で、薄毛を予防する「守り系」の薬と発毛効果のある「攻め系」の薬があり、症状に合わせて処方されます。

外用薬による治療

外用薬は、頭皮に直接塗布することで、毛髪の成長を促進する治療法です。内服薬と併用することで、より高い効果が期待できます。
AGA外用薬の代表的な成分であるミノキシジルは、血管を拡張して血流を促進することで毛母細胞を活性化させ、発毛や髪の成長を促します。ミノキシジル外用薬は、塗った部分のみ作用するため、多毛症になりにくいというメリットがあります。

注入療法による治療

注入療法は、頭皮に直接、発毛を促進する薬剤を注入する治療法です。内服薬や外用薬では効果が得られにくい場合に有効とされています。

頭皮に成長因子(グロースファクター)などの有効成分を注射器やレーザーなどで注入する治療法で、メソセラピーとも呼ばれます。薄毛の原因となる成長因子の不足を補うことで、毛根の細胞を活性化させ、髪の成長を促します。

植毛による治療

自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を採取し、薄毛部分に移植する治療法です。

植毛は、自分の毛髪を移植するため、拒絶反応が起こりにくいというメリットがあります。ただし、手術が必要となるため、費用が高額になる傾向があります。

エピジェネティック治療

エピジェネティック療法は、AGAの発症に関わる遺伝子の働きを、エピジェネティクスのメカニズムを利用して直接的に調節することで、発毛を促します。

具体的には、発毛を促進する遺伝子のスイッチをオンにしたり、脱毛を促進する遺伝子のスイッチをオフにしたりすることで、AGAの改善を図ります。

AGA治療についてよくある疑問

ここからは、AGA治療に関するよくある疑問や質問にお答えします。

AGA治療をして治った人はいる?完治はするの?

AGA治療によって、薄毛の進行を抑制し、発毛効果を得ることはできます。しかし、AGAは進行性の疾患であるため、従来ののAGA治療では「完治」という概念はありません。治療を中止すると、再び薄毛が進行する可能性があります。
しかし、中にはエピジェネティック治療のような根本的な治療ができるものもあります。それらの治療では一度治療を行うことで、薄毛の原因を完治することが期待できます。

AGA治療に副作用はある?

AGA治療は、健康保険が適用されない自由診療となるため、治療費が高額になる点がデメリットとして挙げられます。また、薬の服用による副作用が起こる可能性もあります。

AGA治療にデメリットはある?

AGA治療薬には、性欲減退や勃起不全などの副作用が起こる可能性があります。副作用の程度には個人差があり、すべての人に副作用が起こるわけではありません。

まとめ

AGA治療をやめるタイミングは、患者様一人ひとりの状況によって異なります。治療の効果や副作用、費用、ライフスタイルなどを考慮し、医師とよく相談した上で、治療を継続するか、中止するかを判断することが重要です。

最新技術であるエピジェネティック療法は従来の治療法とは異なるアプローチで発毛を促すため、これまで他の治療法では効果のなかった方でも高い効果が期待できます。

AGA治療をご検討の方は、専門の医療機関に相談し、エピジェネティック療法を試してみてください。